思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

ジブリ映画『魔女の宅急便』34年ぶりに観た感想

理不尽なことが起きたときの感情処理

今日は「ビーバームーン」という満月の日。

 

キキが親元を離れ、旅立ったのは、晴れの満月の日。

予報では優れない天気だったが、晴れになって、急遽旅立つ決心をした。

 

この映画、1989年公開だった。

私が初めて映画館で見たジブリ作品。

気に入って、サントラや楽譜を買ったなぁ~。

だからストーリーや絵などいろいろ覚えていると思っていたのに、冒頭シーンはすっかり忘れていた。

34年も経てば、忘れるわ~

 

34年ぶりに観て、イイ作品だな~って、しみじみ思った。

13歳の少女の成長譚を描いている作品。

34年前と今では、ずいぶん感じ方が変わった。

オンタイムで見た時は、音楽メインでみていたのだろう。

 

注目したのは、キキがゴキゲン斜めになったところ。

車に乗ったトンボくんのお友達が、飛行船の中を見に行くから、一緒に見にいかないかと、トンボくんを誘うシーン。

トンボくんはキキも一緒に行こうと誘うが、自転車に乗っていた時は笑っていたキキが、急にゴキゲン斜めになって、行かないと言ったところ。

なぜ怒りだしたのだろう?

本当は行きたかっただろうに・・・。

 

思春期の頃の気持ちを思い出して考えるに、そのお友達の中に、

宅急便のお仕事で知り合いになったおばあさまの孫娘がいたからじゃないかと、

思う。

この件があるまでに、孫娘からの言葉に嫌な思いをしたからね。

 

孫娘の祖母は、とても穏やかなおばあさまで、孫が好きだからと「ニシンとかぼちゃの包み焼き」を作ったのを、届けてほしいとキキに頼んだ。

ところが、オーブンが壊れ、作るのを断念しようとした時、キキもお手伝いするからとかまどで焼いて、キキは雨の中、料理は濡れないように必死に届けた料理だった。

実は、トンボくんとの約束もあったのに、料理を優先した。

なのに、孫娘に届けたら、冷たい言葉。

ずぶ濡れになったキキを見ながら、「私、これ嫌いなのよね」と言って受けとり、ドアを閉められた。

 

キキは、こんなに努力したのだから、喜んでくれると思ったのだろう。

思わぬ言葉に、傷ついたのだろう。

 

そんな孫娘がトンボくんのお友達だったという、怒り、ショックもあったかもしれない。

それに、キキとは全く環境が違う贅沢な生活(修行なんてない生活)をしてそうに見えるお友達に、嫉妬もあるだろう。

大人の階段を上りはじめたキキ。

空を飛べなくなったのも、以前は持たなかった負の感情のしわざだと思っている。

 

大人になれば、期待どおりにはいかない、

理不尽なことが起きるのだということを経験する。

それを経験した時に、どのように感情を処理し、良い思考にしていくのか⁈を考えよう!って、教えてくれている気がする。

 

でも、この作品の中に答えはない。

周囲の人たちに支えられながらも、

それは、自分で考えよう!ってことなんでしょうね。

 

そう、「君たちはどう生きるか」にも通じることなのではないでしょうか?

 

さて、音楽はサントラからこの曲を(^^♪

晴れた日に・・・

晴れた日に・・・

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