思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

今日は、9.11

人間本来の姿

2001年、9月11日の出来事を思い出す。

ニューヨークの超高層ビル

ワールドトレードセンタービルに、

2機の航空機が、18分間の間隔をおいて突入した。

テレビで見た記憶、忘れていない。

 

少し前に、この近くで働いていた日本人女性の著書を読んだ。

著書は、この体験記ではない。

でも、すさまじい体験が書かれてあり、

テレビで報道されなかったことが多く、

この本のことは覚えていた。

一番記憶に残っているのは、

9.11当日とそれ以後の体験により、

心の病になり、日本に戻り、

情報や人との接触を断つこと、

「人断ち」をされたことが書かれてあった。

誰とも会わず会話せず、毎日朝起きて身体を動かし、

毎週1回、配達される食材で作ったご飯を一人で食べて、

神社に散歩に行き、またご飯を食べてお風呂に入って寝る、

というシンプルな暮らしをされたそうだ。

 

世界の最先端といってもいいところで、

バリバリ働き、情報が飛び交い、

出遅れたら負けの世界。

私の想像以上だと思うが、常にピリピリでしょうね。

そんな毎日の上に、ショッキングな体験。

おかしくならない方が、おかしい。

 

情報断ち、人断ちをして、10日ぐらいすると、

少しずつ変化がでてきたそうだ。

著書には「体感」が戻ってきたとある。

一時停止していた五感が、再び動き出しフル稼働し始めたかのようだったとも、

表現している。

 

人間は、人間らしい生活をしてこそ、

力が発揮できるのではないかと、思う。

 

私は20代の頃、1年に1回休暇を1週間とって、

起きて、食べて、海に潜って、食べて、また潜って、食べて、

シャワーして、そして寝ると過ごしていた時があった。

テレビはあまり映らない、人も少ない、

車は軽トラとワゴンしか見かけない場所、

携帯電話もまだ広く普及していない時代。

時間に追われることもなく、最高に贅沢な時を過ごした。

人間には、そういう時間が必要なんだと思う。

今思えば、これが人間らしい生活だったのかもしれない。

 

さて音楽は、

鳥のさえずりと川のせせらぎが聴こえてくる曲を。

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