楽しさと明るさと生きる活力がある曲
ルロイ・アンダーソンという作曲家を知らなくても、
ほとんどの人がクリスマスシーズンになると、
スーパーや街で聴いていると思われる曲、
「そりすべり」
「そりすべり」に限らず、
ルロイ・アンダーソンの曲は、巷ではよく流れている。
でも、「ピアノ協奏曲」となれば、
かなりマイナーな曲。
この曲がとあるコンサートで演奏されると知り、
聴いている。
「ピアノ協奏曲」とタイトルつけば、
どクラシックのかた~い演奏というイメージがあるかもしれない。
私は、チャイコフスキーやラフマニノフの「ピアノ協奏曲」が頭に浮かぶ。
これらは華やかさがあり、壮大で素敵な曲なのだが、
ウキウキ楽しい曲かといえば・・・。
ところがルロイ・アンダーソンの「ピアノ協奏曲」は、
ちょっと違う魅力がある。
第1楽章は、
チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」同様の
華やかさがある。
第2楽章は、
アンダンテのテンポで、ゆったり演奏される。
眠気を誘うようなゆったりとは、違う気がする。
安らぎかな?
途中から、クラベス(拍子木)が入り、そこは活気がある。
クラベスという打楽器が入るのが、アンダーソンらしい。
後半のクラリネットの音も、アンダーソンらしく感じる。
そして、また美しくゆったりした雰囲気になる。
第3楽章は、
ピアノと小太鼓の会話 ♪で始まる。
アレグロ・ヴィーヴォのテンポで細かい音符が生き生きとしている。
有名な曲「タイプライター」のフレーズを想像させることも。
この楽章は、子どももより楽しめるのではないだろうか?
というのは、打楽器の使い方が楽しいから。
打楽器が親しみやすいメロディのフレーズを、より楽しくさせている。
アンダーソンの曲は、冒頭紹介した「そりすべり」も、打楽器が特徴的。
ヴィーヴォ(vivo)と表示があるとおり、
とても希望に満ちている楽章で、ピアノパートも際立つ。
そしてなにより明るい!!
一番最後の音が響いた後は
客席からは、“ブラボー!”って声がきこえ、大拍手。
スタンディングオベーション間違いなし!かもね。
この曲は情報によると、
アメリカのピアニストでも知られていない作品だそう。
ビックリね。
こんな魅力的な楽曲を、今年日本で聴けるとのこと。
もちろん、素晴らしいピアニストとオーケストラの演奏で。
詳しくは、こちらの雑誌を読んでね。