思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

説得力

作文と音楽の説得力

説得力がある意見や作文とは、結論そのものに説得力があるわけではないと、

とある本で読んだ。

「主張を支えているものに説得力がある」と。

文章に限らず、それは音楽でも言えることだと思う。

 

歌詞のない音楽を音楽媒体で聴いて心が揺さぶられるのは、

説得力ある音楽、

つまりメロディ、ハーモニー、リズムが絶妙で、

巧みな音楽の組み立てと

素晴らしい演奏力で表現された音楽だと思っている。

 

昨日の記事に登場させた「2匹のオルギータス」がそうだった。

 

otoiroha.hatenablog.com

 

音楽の組み立ては、とてもシンプル。

AーBという二部形式

簡単に言うと、テーマとサビ。

サビがこの曲では、一番伝えたい部分。

この部分のメロディやハーモニー、演奏が素晴らしいのはもちろんだが、

ここだけが素晴らしくても、感動までには至らない。

AがあってこそのB。

つまりテーマの良さがサビの良さを際立たせる。

昨日書いたが、Aのテーマは名曲「マイ・ウェイ」と同じく、

ベースラインが順次下降していく。

ベースラインについては、昨日の記事を読んでほしい。

このハーモニーでランランさんの情緒豊かな演奏が、

説得力ありありと感じさせたのだろう。

 

サビそのものに説得力があるわけでなく、

そこに行きつくまでのテーマのしっとりとした美しさ、

自然な流れがサビを際立たせ、心にせまるものがあるのだと思う。

主張を支えるテーマがこの曲の説得力につながっている。

 

また、この曲はボーカルも入っているため、

より一層訴える力もある。

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2匹のオルギータス

2匹のオルギータス

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  • クラシック・クロスオーバー
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