深い音は、なにゆえ?
美味しいお料理をいただいた後、
「味がふか~い」と感想を言う方がいる。
大人だと、なんとなくイメージはできるだろう。
音楽も聴いた方が、
「あなたの音には深みを感じますね」と感想を言う方がいる。
「深い味」をつくる、
「深い音」を奏でることができる人、
それは経験を積んだ人でしょうね。
ずっと料理人をしている人、
ずっと音楽を演奏をしている人は、
年齢とともに経験豊かになり、
表現が深まっていく。
それは技術のことではなく、
人生経験が表現を、より深めているのですね。
あらゆる職業すべてにおいて、言えることでしょう。
先日、Eテレで『ロッチと子羊』、
その後『クラシックTV』を見た。
『ロッチと子羊』の方で、
音楽の表現を深めるものは?という問いに
経験
と、話されていた。
以前、小学低学年で大人の曲を演奏する子を見かけたが、
テクニックはあっても内なる表現が・・・
聴き手に響かないことがあった。
低学年でこれだけ弾けるのかと聴かされると、
スゴッ!と思うのだが、なにか物足りない。
成熟した大人が同じ曲を弾くと、全く違う。
それこそ「深み」が。
で、その「深み」
先日の『クラシックTV』で放送されていたテーマ
番組では、
彼の楽曲のホルンの音は、
人々の心を呼びおこしてくれると、
日本の指揮者の方が話されていた。
流れた音楽は、
「ジュラシック・パーク」のテーマ曲。
冒頭のホルンのフレーズ。
残念ながら下の試聴では、冒頭フレーズは出てこない。
You Tubeで聴けます。
ホルンはたしか最も古い楽器。
その楽器の深みは演奏者や作曲家によって、
さらに深みを増すのではないでしょうか?
テレビでは流れなかったけれど、
これも冒頭のホルンが深い。
出だし、おそらくホルン。
ジョンさんの歴史を感じる音のように思います。