思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

濁点とベートーベンの喜び

絵本「ぜつぼうの濁点」とベートーベンの「第九」が重なる

先日、とても素敵な絵本と出会い、

読み終えると「第九」が頭に浮かんできたのです。

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ベートーベンのイメージ、

気性が激しそう、

孤独、耳が聴こえなくなって辛かっただろうなど、

あまり明るいイメージがないのですが、

いかがでしょう?

 

♪『田園』を聴けば、

そんなこと全くなく穏やかな一面も感じます。

 

そろそろ『交響曲第九番

いわゆる『第九』の季節でしょうか?

 

この曲が初演された時には、

ほとんど耳は聴こえなかったベートーベン。

1時間を超える大曲を、

耳が聞こえない状態で死に物狂いで作ったんだろうと想像したいところですが、

 

青島広志著「クラシック質問帖」には、

耳が聞こえなくなって作曲するのがそんなに偉いのかと考えてみると、

実際の音が聞こえなくても、

それまでにちゃんと勉強していれば大丈夫なんですね。

 

確かに「第九」は最後に作った交響曲

そのことよりベートーベンは、

むしろ周囲の人間が自分に対してどのような態度をとるかに、不安を感じていたのではないでしょうか。

と書いておられます。

 

メンタル弱い???

そんな次元ではないか~

 

また、大野正人著「失敗図鑑」でも

取り上げられています。

 

ベートーベンは耳が聞こえなくなっても人には言えない、

人に助けを求められなかったと。

 

孤独と絶望の中、音楽に情熱を注いだのでしょう。

 

交響曲第九番ニ短調「合唱付」』Op.125

青島広志著「クラシック質問帖」では絶賛されてます。

人類が持ち得た最大の宝物

 

「3日でわかるクラシック音楽」の本には、

この曲の初演(ベートーベン本人ともう1人で指揮)では、

演奏が終わると怒涛のような拍手喝采だったと。

拍手に全く気づかなかったベートーベン。

アルトのソロ担当歌手が彼を聴衆のほうに向き直らせた

と書かれています。

 

最高の喜びだったでしょうね。

 

ようやく絵本の話を。

作:原田宗典、絵:柚木沙弥郎

ぜつぼうの濁点

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読んで、この発想に驚くばかり!

濁点、ひらがなのテンテンが、

絶望希望に変わるのですよ。

 

これ以上は言わないほうが・・・。

 

濁点には、こんな秘密が?

「ぜつぼう」が「きぼう」へと変化するストーリーで、

心晴れやかになりましたよ。

 

絵本の物語に出てくる濁点と

ベートーベンの喜びが重なるお話でした。

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