「道」がキーワード?
映画『君たちはどう生きるか』の主題歌、米津玄師さんの「地球儀」。
映画は公開してすぐに鑑賞したので、この曲も早くに聴いていました。
その時は、この曲に特別感はありませんでした。
ですが、今は聴けば聴くほど味が出てくる曲だと、感じています。
歌詞も読めば読むほど、味わいがあり、
「道」がキーワードと、今日は思っています。
米津さんのインタビュー記事などは読んでいないので、私の勝手な感想です。
「道」の解釈はいろいろありますが、私は茶道、華道、武道、弓道、香道など、
日本文化の「道」と通じるものがあるように感じます。
その「道」は、技を極めることではなく、人間力を高めること。
それもいわゆるお勉強じゃなく、師匠に学び、身体が覚えるぐらいのたくさんの練習、経験からその意味合いを自分で気づいていき、自分を確立していくこと。
ピアニスト、角野隼斗さんが演奏する「地球儀」が動画で配信されていました。
聴き終わった後、ぼぉ~っとしてしまいました。
そう、余韻を楽しむというものです。
言葉にならない感動というのでしょうか?
歌はありません。
ピアノ演奏のみです。
楽器演奏では、パワフルかつダイナミックな演奏に感動することは、よくあります。
でもそれ以上に、私は囁くような小さい音が美しく響いた時、もっと感動します。
それは、ただ弱いだけの、か細い音ではありません。
変な表現ですが、弱いから強いのです。
角野さんの「地球儀」の演奏には、そんなことを感じました。
音楽には奏道や音道という言葉は、おそらくありません。
しかし茶道や華道と同じ、芸事。
角野さんも自分の「道」を、進んでおられるのでしょう。
素晴らしい演奏家ですね。
ぜひ、生で聴いてみたいです。
角野隼斗さんがピアノ演奏する「地球儀」
↓