思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

“美しいものを追う男の物語” ジブリ『風立ちぬ』を再び

風立ちぬ』二度めのDVD鑑賞に思うこと

現在も映画館でジブリの『君たちはどう生きるか』が、

上映されていますね。

公開されてすぐに観に行きました。

otoiroha.hatenablog.com

 

それからしばらく経って、

なんとなく『風立ちぬ』が、気になって再び観ました。

印象に残るのは、

 

”美しい”

 

というワードです。

 

その1つ目が、

冒頭で二郎の夢に登場する、鳥型ひこうきの美しさです。

私には、『君たちはどう生きるか』のアオサギに見えました。

アオサギをネットで調べれば、スピリチュアルの世界では、

「自立のシンボル」だとか、

古代エジプトでは、「再生の象徴」だとか、

出てきます。

真実かどうかわかりませんが、両者とも良い意味に感じられます。

君たちはどう生きるか』で登場したアオサギの外見を、

美しいとは思いません。

でも、写真で見る本当のアオサギは、

美しく見えます。

わが町では、シラサギをよく見かけます。

屋根の先端に、姿勢よく止まっているシラサギは、大変美しいです。

二郎の夢に出てきた飛行機も、とても美しい☆彡

田園風景の上空を飛ぶ姿は、若さも感じます。

 

2つ目

イタリアの設計士、カプローニのセリフの中で、

ピラミッドが出てきます。

カプローニは、”ピラミッドのある世界”を選びました。

私は、彼は美しい世界を選んだのだと思います。

ですが、セリフの”ピラミッド”と私が思う”ピラミッド”では、

意味が違うでしょう。

私は、彼は外見でも美しいピラミッドを選んだ気がするのです。

ピラミッドといえば、黄金比

人が自然とバランスの良さを感じる「黄金比」です。

 

カプローニが”ピラミッドのある世界を選んだ”というのは、

バランスの良い世界を選んだ、

つまり、過不足のない調和のとれた世界を選んだってことのように思います。

それが、美しい世界なのではないか、と。

ただ私の頭の中では、その世界のイメージが明確ではないのですが・・・。

 

3つ目

何度もセリフに”美しい”が出てきます。

 

カプローニと二郎の会話での二郎のセリフ

飛行機は美しい夢だ

とか

僕は美しい飛行機を作りたいと思います

さらに、最後のシーンでの会話では、

二郎が設計した零戦を見て、カプローニは、

美しいんだ、いい仕事だ

また、

カプローニは菜緒子のことを、

逝ってしまったな、美しい風のような人だ

と、表現しました。

二人の男は、激動の時代に美しいものを追って、

求めて、創造して生きています。

 

まとめ

前半のカプローニのセリフに

設計で大事なのはセンスだ。

センスは時代を先がける。

技術はその後についてくるんだ。

センス、なかなか意味を明確にするのは難しいですね。

微妙な感じ方、感覚と調べればでてきます。

美しさには、センスは欠かせないものです。

センスは時代を先がける、確かに。

風立ちぬ、いざ生きめやも”

激動の時代を美しく生きた男たちですね。

 

音楽は、激動の時代にふさわしい、

哀愁あるトランペットの音色が美しい曲を。

旅路(カプローニの引退)

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A Journey (A Kingdom of Dreams)

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