思秋期からのオンガク思考

~ 感動する楽曲と日常と ~

日本文化の美

岡倉天心の思想と武満徹の音楽

西洋の美、好きですか?

私は好き。

でも日本の美も大好きです。

一時、利休の世界観が好きで茶室を見に行ったり、書物を読んだりしていました。

といっても、わかった気になっているだけで、

正午の茶事に参加はしたことはありません。

茶道をしていたわけでもありません。

ですが、考え方は好きですね。

同時に岡倉天心にも、興味がありました。

こちらは、「茶の本」を読んだだけですが・・・。

 

岡倉天心は激動の明治時代を生きた方ですね。

一般人の考えとは全く違うお方。

個人的には、とても魅力ある人とうつっています。

 

西洋のモノが日本にたくさん入ってきた頃、

日本社会はなんでも西洋式の方が簡単で便利と、もてはやされました。

 

着物より洋服

漢字よりローマ字

毛筆より鉛筆

というように。

 

天心は、

簡単で便利というだけでは文化の豊かさが失われてしまうと、反対した。

大久保喬樹 著 「岡倉天心と思想」より

 

上記の著書にも書かれていますが、

漢字はその文字を見ただけでイメージが広がる。

ABCの文字自体には、イメージが広がらない。

さらに漢字は成り立ちを考えると、イメージが広がります。

 

毛筆は鉛筆に比べると、感性豊かというか、絵画に近い美しさがありますね。

鉛筆よりも、濃淡も繊細です。

鉛筆で書いた字でもその人の性格は少し感じられますが、筆ほどではない。

その人の味がより強くでてきますよね。

 

想像力を掻き立てられます。

 

こういう美は、今とても大切にしたいです。

 

もちろん、

日本の美ばかりではなく、バランス。

時と場合によっては、便利を優先した方がいいですし。

西洋の美しさにも憧れを持っていますから。

 

さて音楽ですが、武満徹さんの「夢千代日記」を聴きながら、

今日はブログ更新。

かなり古い音楽ですが、新しくCDが発売されたそうです。

吉永小百合さん主演映画の音楽。

わびさびというものを少し感じさせる美しさがある音楽です。

オーボエや弦楽器の音色、また

音がなくなる(休符)ところ、間(ま)といえばよいでしょうか?

そういうところに特に美しさを感じます。

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夢千代日記(武満徹)

夢千代日記(武満徹)