無駄も大事な経験
小津安二郎監督の1959年の作品、映画『お早う』。
子どもたちに英語を教える男前、佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さん)のセリフは、意味深い。
父親に余計なことを言い過ぎると怒られる子どもたちは、大人たちが愛想でいう言葉やおはよう、こんにちは、こんばんはなどの挨拶に対して、大人だって余計なことを言うと反抗し、しゃべらなくなります。
それをきいた佐田さんは、子どもたちがいるところでこう言います。
「案外そんなこと余計なことじゃないんじゃないかな。それを言わなかったら、味も素っ気もなくなっちゃうんじゃないですかねぇ」
「無駄があるからいいんじゃないかなぁ、世のなかー」
また、別のシーンでこんなセリフもあります。
「その無駄が世の中の潤滑油になってんだよ」
実は、本でこのセリフがあることを知って、このシーンを観ました。
昭和の日常(1959年ごろ?)を描いている映画で、さらっと言っているセリフが意味深に感じます。
いい加減、いい塩梅にするのが難しいところですが、このセリフは心にきます。
イサムちゃん(兄弟の弟役の子、小学低学年かな?)が、とってもカワイイ。
でも、女優さんたちのセリフは苦手です。(^^ゞ
この年代の主婦たちは、こういう会話だったのでしょうか?
それはさておき、
人生において無駄は必要だと思います。
無駄なこと、余計なこともしたから、本当に大切なことがわかったり、自分が本当にやりたいことにも気づいたりするのですよね。
音楽を聴いたり、奏でたり、歌ったりすることはどうでしょう。
受験期にそういうことをするのは、余計なことなのでしょうか?
「おはよう」や「Good Morning」の曲をいろいろ検索して聴きました。
お気に入りは、菊池ひみこさんの「Make Up In the Morning」
「おはよう」ではなく「朝メイク」でした・・・(^^ゞ
知らない曲も聴いたのですが、結局、以前からよく聴いているかなり古い曲が良く、いい曲でした。
朝が快適に過ごせるのです。
こういう行動って、無駄なことなんでしょうかね~???
歳に関係なく余計なこと無駄なこと、しておいた方がいいのじゃないかな~と思う思秋期の女性です。
未来になにがあるかわかりませんよ~~(*^▽^*)
影響受けた本