今日から『思秋期からのオンガク思考』というブログをはじめます。
毎回、楽曲を通し、日常との関係を考えたことを書いていきます。
思秋期ということもあって、マイペースで更新します。
よろしくお願いします。
さて1回目は、
思秋期
“ 足音もなく行き過ぎた~♪ ”と始まる岩崎宏美さんが歌った曲。
彼女の声がこの曲とマッチしていて、秋の季節にふさわしい楽曲です。
子どもが大人へと変わる移行期が、「思春期」
大人から老人へ移り変わる時期が、「思秋期」
とネット上では出てきます。
「思秋期」は身体的・精神的、どちらも老年期へと移り変わろうとする時期です。
ときくと、少々ネガティブな言葉のように感じます。
でも、ものは考えようで、秋って収穫の秋、
実りの秋!!
おいしい食べ物がいっぱいありますよね。
さつまいも、栗、柿、秋刀魚、かぼちゃ、梨・・・まっだまだたくさん。
それだけ熟れた時期なんです。
ただ丁寧に扱ってやらないと、グチャッとなったり、傷つきやすくなります。
料理法もちょっと工夫すれば、よりおいしく食べることができます。
人間もこれと同じってことですね。
歌詞から推測して、宏美さんが18歳の時にこの曲を歌われた?のだと思いますが、この曲はその後、アレンジを変え、いろいろなバージョンで歌われています。
ピアニストでもあり、アレンジャーでもある塩谷哲さんが弦楽アンサンブルとピアノの編成でアレンジされ、宏美さんがデビュー20周年で歌われたバージョン。
より繊細な趣があります。
一番新しいアレンジは、ジャズピアニストの国府弘子さんとデュオされたもの。
スローテンポで丁寧に歌われ、お二人の人なりの深みが出ている表現になっています。
テンポの違いは、音楽経験者でなくても感じられると思います。
ぜひ1曲の変化をお試しくださいね。